小僧(こぞう)は、本来は坊主の対義語で、一人前でない僧侶、修行中の者を指す語である。小坊主とも言う。古典文芸作品では、こうした使われかたが多く、気位が高いだけでたいしたことのない「坊主」を、こざかしい「小僧」がやりこめる笑話などがかなりある。一休が子どもの頃、ある大人に小僧呼ばわりされたとき、手近なところに生えていた芽生えたばかりの大根を引き抜き、「これは小根であるか。俺は小さくても坊主である」とやりこめた話が、一休とんち話に出てくる。
江戸時代になってからは、寺院だけでなく、仕事を覚えるために商店や料理屋などに入った少年たち、さらに、娼家に売られてきたものの、まだ客を取れない少女のことも小僧と言った。
「小僧」が出てくる作品で一番有名なのは、なんと言っても志賀直哉の「小僧の神様」であろう。この「小僧」は、地方から出てきて低賃金で働いている少年(上方ことばで言うところの丁稚)の意味である。
東日本では、息子のことを「小僧」という地方がある。西日本では「坊主」と呼ぶところが多く、この対比がおもしろい。
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